ハーフミラー式テレプロンプターのためのミラーモード
ミラーモードは原稿を左右反転させ、ハーフミラー越しに正しく読めるようにします。誰に必要で、画面をどう取り付け、いつオフのままにしておくか。
ミラーモードが何をするか
ミラーモードは原稿を左右に反転させます。文字は設定した速度のまま上へ流れ、読み位置 ラインも元の場所に留まります。裏返るのは画だけなので、鏡に映せば普通に読めます。
変わるのはそれだけです。原稿を上下逆さまにはしませんし、行の順番も入れ替えません し、操作バーにも手を触れません。ボタンは正しい向きのままなので、原稿のほうが裏返っ ていても、再生も速度も「先頭に戻す」も見つけられます。
M キーで反転します。操作バーのミラーボタンでも同じです。ほかのショートカットと 同じで、カーソルが原稿の枠にあるあいだ M は効きません。原稿の中で m の字を打った だけで、収録の最中に画面が反転してしまわないようにするためです。
いつも装置から読んでいるなら、/?mirror=1 を開くとプロンプターがミラーの
入った状態で立ち上がります。ガラスの下に据えてある機械には、これをブックマークして
おく価値があります。
なぜ装置には反転した画が要るのか
ハーフミラー式テレプロンプター(ビームスプリッター式とも呼びます)は、レンズの前に 45 度で立てた半透鏡の板です。たいていは余計な光を遮るフードの中に入っています。板は 光の一部をそのままカメラへ通し、残りをあなたのほうへ反射します。画面はカメラの画角 の外、板の裏側に置かれ、あなたが読んでいるのはその反射です。
この組み方の狙いは、反射がレンズと同じ場所にあるように見えることです。文字を見て いれば、カメラからはレンズを見ているように写り、横に置いた画面へ視線が逃げることも ありません。
反射は左右を入れ替えます。ふつうの画を板へ送れば、読む反射は裏返って返ってきます。 反転した画を送れば、正しい向きで届きます。このボタンがある理由はそれだけです。
これはどれもカメラには届きません。カメラは画面をまったく見ておらず、板越しに あなたを見ているだけです。板の裏で原稿が何をしていようと、記録には写りません。
誰に必要か
ハーフミラーが要るのは、文字とレンズを同じ方向に揃える必要があり、ほかの方法では そこへ持っていけない人です。離れた場所からカメラに向かって話す場面、何分も目を 合わせ続けなければならないインタビュー、レンズの横に置いたスマートフォンでは字が 読めないほどカメラが引いているスタジオ。
端末がカメラの横にあって、画面を直に読んでいるなら、ハーフミラーは要りませんし、 ミラーモードも要りません。文字が読めなくなるだけです。机の上のノートパソコン、 レンズの横のスタンドに載せたタブレット、手に持ったスマートフォンも同じです。この ボタンには触らないでください。その組み方については iPhone と iPad をご覧ください。
板は光も食います。被写体からの光の一部がセンサーではなくあなたの目に来るので、 カメラには何も挟まないときより少し暗く写ります。絞りを開けるか、光を足すか、その 両方を見込んでおいてください。
画面を取り付ける
ソフトウェアにできるのは画を左右に反転させることだけです。文字の上下を正しくするの は画面の物理的な取り付け方の問題で、答えは装置が画面をガラスのどちら側に置くかで 変わります。
- 画面をガラスの下に、上向きに置く場合。これがよくある組み方で、画面の上辺は カメラとは反対、つまりあなたのほうを向きます。
- 画面をガラスの上に、下向きに吊る場合。画面の上辺はカメラのほうを向きます。
文字が上下逆さまに出るなら、それはボタンが足りないのではなく取り付けの問題です。 端末を回すか、画面の向きの設定を変えてください。ミラーはそれまでと同じ向きに働き 続けます。
これは計算しないでください。組んで、ミラーモードをオンにして、実際に立つ場所まで 行って立ってみます。そこからガラス越しに 1 行が普通に読めるなら、それで合っていま す。裏返って読めるならミラーがオフです。上下が逆なら、画面の向きが装置の求める側と 反対です。
そこに立っているあいだに、やっておく価値のあることがもう 2 つあります。
- 文字サイズは操作する人の椅子からではなく、読む位置から決めてください。装置は机 よりも文字から離れた場所にあなたを立たせるのがふつうで、カメラの前でちょうどよい 文字は 2 メートル離れると当て推量になります。
- 全画面を使ってください。ブラウザ自身の枠が反射から消え、その中でも操作バーには 手が届きます。抜けたときは同じ位置、同じ設定に戻ります。
テイクごとに「先頭に戻す」を押してください。原稿を頭まで戻すので、言い間違えた後に 必要なのはこれですし、反転した原稿を手で引きずらずに済みます。反転していると、 引っぱるたびに思っていない方向へ動きます。
オフのままにしておくとき
たいていの人が、たいていの画面から読むときは、ミラーモードはオフが正解です。これは 特定の機材ひとつのための設定であって、画質を良くするものではありません。前に板が ない状態でオンにすれば、原稿が読みにくくなるだけです。
この設定は速度、文字サイズ、配色と一緒にブラウザが覚えているので、装置の下に据えて ある機械は装置として、ノートパソコンはノートパソコンとして設定されたままになりま す。
取り付けと画角については、ハーフミラーの組み方の記事 がさらに踏み込んでいます。それ以外のことはプロンプターから始めてください。
よくある質問
ミラーモードは実際に何を反転させるのですか? 原稿を左右に反転させます。コントロールも、スクロールの向きも、行の順番も変わりま せん。
カメラの横に立てたスマートフォンやタブレットでも必要ですか? 必要ありません。画面を直に読み、ミラーモードはオフのままにしてください。
録画したものが反転して写りませんか? 写りません。カメラは画面を一度も見ておらず、板越しの被写体だけを見ています。反転は 完全にあなた側だけの話です。
上下を反転させることはできますか? できません。反転は左右だけです。1 回の反射が打ち消すのがそれだからです。上下が逆な のは取り付けの問題です。
ミラーの設定は残りますか? 残ります。その端末のブラウザの中に、ほかの設定と一緒に残ります。閲覧データを消すと 消えます。
最初からミラーをオンにした状態で開けますか?
開けます。/?mirror=1 を開けば、反転した状態で読める用意ができています。