Zoom の通話や会議で使うテレプロンプター
目線を落とさずに Zoom の通話で原稿から話す。ウィンドウの置き場所、何を原稿にして何を原稿にしないか、そして画面共有に写さない方法。
通話は収録ではない
カメラに向けて録る語りは、設定した速度で最初の語から最後の語まで走ります。通話は そうなりません。2 段落めで誰かが質問し、誰かの接続が落ち、司会が議題を動かします。 一定の速さで流れている原稿は、その時点であなたの後ろか前にいます。
だから通話でのプロンプターの仕事は、カメラの前でのそれより小さく、もっと限定的で す。正しく出さなければならない部分を抱えて、残りをあなたがやっているあいだ待ちま す。いちばん使うコントロールは一時停止です。操作バーのボタンか、カーソルが原稿の枠 にないときのスペースキーです。
何を原稿にして、何を原稿にしないか
会議まるごとを原稿にすると、誰もが一文で気づくあの平板な話し方になります。何も原稿 にしなければ、必要だったはずの数字がひとつ、間違って出てきます。
プロンプターの上に、全文を書いておくもの。
- 冒頭。最初の 30 秒が、残りの通話がどう聞かれるかを決めますし、いちばん噛みやすい 部分でもあります。
- 正確でなければならない文。価格、日付、法務の一行、肩書き、後で守らされる約束。
- 数字と、その意味。「四半期で 11% 増」を行から読むほうが、11 人の顔に見られながら 思い出そうとするよりましです。
- 依頼。次に何が起きてほしいのかを言う 1 文で、人がいちばん言い回しでごまかす文でも あります。
- 締め。
いくつかの語を目でなぞるだけにしておくほうがよいもの。予想できる質問への答えです。 質問への答えを読み上げると、質問への答えを読み上げているように聞こえますし、通話で はそれが、準備ではなく言い逃れに聞こえます。
ブラウザのウィンドウをどこに置くか
カメラは画面の上端にあり、読み位置ラインはステージの真ん中を横切るので、目線がどれ だけ動くかを決めるのはウィンドウの高さです。低くて幅の広いブラウザのウィンドウを カメラの真下に停めれば、文字はレンズから数センチのところに来ます。最大化したウィン ドウは、それを画面の半分ぶん下に置きますし、それは通話の全員に見えます。
会議中に全画面が間違いなのは、収録で全画面が正解なのと同じ理由です。ディスプレイを まるごと取るので、顔も会議のコントロールも見えなくなります。ステージは小さなウィン ドウのまま、会議のウィンドウの手前か、その端に重ねて置いてください。
画面が 2 枚あるなら、カメラの付いているほうにプロンプターを置き、通話はもう一方に 残してください。両方の組み方の詳細は Mac と Windows の ページにあります。
目線は、カメラの前より通話のほうが細かく見られる
動画では、あなたの顔は構図の中のひとつの要素です。通話では、誰かの目から 30 センチの ところにあるタイルを埋めますし、その隣のタイルにはあなたを見ている同僚がいます。 引きの画なら見えない下向きの一瞬が、ここでははっきり分かりますし、画面の端に寄せた 原稿は原稿がないより悪いです。すべての文が横目づかいになります。
これが、通話中に話し方をどうにかしようとするのではなく、通話の前にウィンドウを動か しておく理由です。
実際に起きる失敗は画面共有
画面全体を共有すれば、原稿は通話に載ります。会議に出ている人たちについて書き留めた ものも、一緒に載ります。
代わりに、特定のウィンドウか 1 つのタブを共有してください。どうしても画面全体を共有 しなければならないなら、プロンプターをもう一方のディスプレイに置くか、カメラの横に 立てたスマートフォンかタブレットから読んでください。その組み方は iPhone と iPad のページが扱っていますし、何も覚えて おかなくても安全なままでいられるのはそれだけです。
大事な通話の前には、共有するつもりのものを一度共有して、実際に何が出るか見ておいて ください。
マイクはすでにふさがっている
音声追従はマイクを通して聞き、読みに合わせて原稿を動かします。会議では、その同じ マイクを会議のソフトが使っています。同じ入力を機械が両方へ同時に渡すかどうかは、OS とブラウザによります。通話の最中に答えを知るのではなく、通話の前に自分の環境で試し ておいてください。
うまくいかなくても、失うものはありません。話す速さでの時間による送りと一時停止の ボタンで、通話は十分にまかなえますし、どのみち一時停止はすることになります。音声 追従が何をして、音声がどこへ行くかは音声追従のページにあります。
速度、間、そして正しい場所に戻ること
速度は収録のときより遅めに設定してください。カメラの前では、自分の速さでレンズに 話しています。通話では、割り込んでくる人たちに話していますし、追いつくことではなく きれいに止まれることが要ります。いつもの 1 分あたり 120 語から 160 語の帯の、下のほう がたいていの会議に合います。
うまくいく型はこうです。質問が来たら止め、原稿から離れて答え、止めたところからまた 始める。話が節をまるごと通り過ぎてしまったなら、スクロールするのではなく次の原稿へ 切り替えてください。操作バーは複数の原稿を並べて持っていて、行き来できるので、4 項 目の議題は 4 本の原稿にできますし、それぞれの長さが再生まわりの隣に出ます。
「先頭に戻す」は、いま開いているものの先頭へ戻します。「もう一度そこを通してくださ い」と言われたときのボタンです。
絶え間なく滑るのではなく、1 行ずつ
スクロールの動きのコントロールには、滑らせる代わりに原稿を 1 行ずつ動かす設定があり ます。通話ではこちらのほうがよい場面が多いです。顔を見るために絶えず目を上げていて、 戻すたびに自分の位置を探し直すことになるからです。届いてから静止する行は、動き続け ている文章より戻りやすいです。
初期状態のままなら、この設定はシステムに頼んでいることに従うので、動きを減らす設定 をオンにしていれば、二度頼まなくても 1 行ずつになります。1 行ずつの送りは同じ距離を 同じ合計時間で進むので、再生まわりの隣の所要時間はそのまま通用します。
ウェビナー、パネル、スライドのあるもの
スライドを全画面で共有していると、そのディスプレイにプロンプターの居場所は残りませ んし、スライドの上に重ねれば共有に写る危険があります。原稿をカメラの横のスマート フォンかタブレットへ移し、コンピューターは発表用の機械として扱ってください。
短い持ち時間で話すパネルやウェビナーなら、長い文書 1 本より、持ち時間ごとに 1 本の 原稿のほうがうまくいきます。冒頭の意見表明、言うつもりの論点、締めの一言を、それぞ れ別にしてください。
通話の相手には何も見えていません
プロンプターはあなたの機械の中のブラウザのタブです。それが載っている画面やウィンド ウを意図して共有しない限り、何も送信されません。
原稿自体も端末から出ません。アカウントの中でも私たちのサーバーの上でもなく、この ブラウザのローカルストレージの中にあります。だからこそ、人が会議でプロンプターから 実際に読むような種類のもの——人員整理の話、まだ発表していない数字、法務の文面、誰の 承認も取っていない役員会向けの報告——に使えます。同じ事実に代償もあります。ノート パソコンで書いた原稿はスマートフォンでは待っていませんし、閲覧データを消せば消え ます。
よくある質問
通話の相手に原稿は見えますか? 見えません。それが載っている画面やウィンドウを共有しない限りは。アプリのウィンドウ を 1 つだけ共有すれば、写りようがありません。
Zoom でしか使えませんか? プロンプターは、あなたが何を動かしているかを知りません。ただのブラウザのウィンドウ なので、同じ組み方がどの会議ソフトでも通用します。
通話を録画しますか? しません。原稿をスクロールさせるだけです。録画は会議ソフトの仕事です。
原稿はどこかにアップロードされますか? されません。あなた自身の機械のブラウザの中に残ります。アカウントも登録もありませ ん。
会議ではどれくらいの速度にすればいいですか? 動画のときより遅めです。1 分あたり 120 語あたりから始めて、プロンプターで一段落 読み、そこから調整してください。